【電子マニフェスト】加入者番号、パスワード、公開確認番号、区別できていますか?

【電子マニフェスト】加入者番号、パスワード、公開確認番号、区別できていますか?

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【電子マニフェスト】加入者番号、パスワード、公開確認番号、区別できていますか?

電子マニフェストの加入者番号、パスワード、公開確認番号、それぞれの役割をしっかり区別できていますでしょうか?

「いやいや。当たり前でしょ?分かっているよ!」という方にはすみません。実は、これらを取り違えたトラブルは、なかなかの頻度で発生しています。

理解されている方には当たり前の話かもしれませんが、改めて確認しておきましょう。

加入者番号・パスワード・公開確認番号の違いとは?

■加入者番号
電子マニフェストシステム(JWNET)の加入者ごとに割り当てられている7桁の数字。
排出事業者の加入者番号は1から始まり、収集運搬業者は2,処分業者は3から始まる番号が割り当てられています。JWNETへのログイン時に入力を求められるため、他のシステムで言うところの「ログインID」と同じと考えていただくとイメージしやすいです。加入者番号は自動で割り当てられ、変更はできません。

■パスワード
その名の通り、JWNETへログインする際のパスワードです。加入者番号とは違い、任意に変更可能です。

■公開確認番号
収集運搬業・処分業の加入者ごとに割り当てられている6桁の数字。
排出事業者として委託先の収集運搬業者・処分業者の情報を読み込む際に加入者番号と公開確認番号を入力して、必要情報を読み込みます。処分業者が二次処理委託をする場合にも使用します。公開確認番号も加入者番号と同様に変更できません。

3つそれぞれの説明はこのようになりますが、基本的にそれぞれを単体で使用することはなく組み合わせて使用します。使用方法と組み合わせは下記のとおりです。

■JWNETへのログイン
加入者番号×パスワード
2つの情報を入力することで、JWNETにログインでき、マニフェストの発行を始めとした電子マニフェストのあらゆる機能が使用できます。

■委託先収集運搬業者・処分業者情報の設定
加入者番号×公開確認番号
委託先の収集運搬業者、処分業者から加入者番号と公開確認番号を教えてもらい、「収集運搬業者設定」「処分業者設定」の各ページに入力することで、委託先情報として登録します。

公開確認番号を間違えるケースが頻発?

加入者番号は共通ですが、組み合わせるものがパスワードか公開確認番号かによって、システム上でできることが全く異なります。新規契約先から、マニフェストの設定に必要な情報を取り寄せたところ「加入者番号」と「パスワード」が送られてきた…というケースは、意外と発生します。

もちろん、「収集運搬業者設定」「処分業者設定」のページでパスワードを入力しても、登録はできません。それどころか、「加入者番号」と「パスワード」があれば、勝手に他社のページにログインできてしまうので、相手は非常にリスクの大きい情報を渡してしまったと言えます。

勝手にログインして、どうこうしよう…という考えはもちろん無いと思いますがそれだけの重要情報を受け取ってしまって、あらぬ疑いをかけられては困りますね。

間違って「パスワード」が送られてきたら、すぐさま「間違えていますよ!」と委託先に連絡しましょう。

公開確認番号とパスワードの見分け方は?

届いたものが「公開確認番号」か「パスワード」かを見分ける方法は、「桁数」と「英数字の有無」です。

公開確認番号は6桁の数字ですが、パスワードは6~12桁の半角英数字です。

アルファベットが含まれていたり、7桁以上あったりする場合は、公開確認番号ではなく、パスワードの可能性が高いと言えます。もし、相手がパスワードと公開確認番号の区別が上手くされていないようであれば「6桁の数字です」と伝えてあげることもできますね。

電子マニフェストに限らず、電子システムにとって「パスワード」は最も重要な情報です。取り扱いを厳重に行い、安全にシステムを使用しましょう。

Takeshi Sato 環境情報ソリューショングループ マネージャー

セミナーインストラクターとして、数々のセミナーを担当。オンラインセミナーの実施やeラーニングシステムを使った動画コンテンツの制作にも注力する。コンテンツの企画から講師までを一貫して手掛け、通年80回以上の講師実績を持つ。 また、イーバリューの法令判断担当として、クライアントの法解釈に関する質問や相談に対応。対応件数は年間約1,000件に上る。法令知識だけでなく、省庁や管轄自治体等の行政への聞き取り調査も日常的に行っており、効果的な行政対応のノウハウを持つ。