【現場でよくある事故事例】~フォークリフト~

【労働安全】現場でよくある事故事例⑧<br>~フォークリフト~

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【労働安全】現場でよくある事故事例⑧
~フォークリフト~

現場でよくある事故事例、今回はフォークリフトにまつわる事例をご紹介します。

フォークリフトで搬送中、横転し下敷きになり死亡

事故状況

フォークリフトを用いてドラム缶を搬送中、銅製のポールに激突し、運転手が横転したフォークリフトの下敷きになってしまった事例です。
この労働災害の原因は、次の通りです。

① フォークリフトでドラム缶を搬送する際に、専用のアタッチメントを装着していなかった
② 慣れない作業で、ドラム缶のバランスに注意するあまりスピードを出し過ぎてしまった
③ 構内を安全に走行する制限速度が定められていなかった

フォークリフトでの事故対策のポイント

専用アタッチメントの使用

今回の労働災害では、専用のアタッチメントを使用せず搬送していたことが横転した大きな要因でした。
搬送中の落下を防ぐアタッチメントを、荷物の種類に合わせて使用する必要があります。専用アタッチメントを使用することで、荷物が固定されて安全に搬送することができます。

構内表示

今回の労働災害では制限速度が定められていないことも要因の一つでした。
フォークリフトの運行経路を明示し、運行経路以外の走行禁止の徹底や、スピードの出し過ぎを防ぐために構内制限速度を設定し、構内に表示することも有効な対策です。

まとめ

今回の労働災害は、フォークリフトの横転により運転手が死亡しています。このような労働災害が起きないためにも、次のような対策が求められます。

フォークリフトによる事故の対策
① 専用アタッチメントを使用した搬送
② 構内に制限速度の表示

フォークリフト使用中の事故は、労働災害の中でも件数が多い事故の一つです。今回は構内のポールとの激突ですが、作業者との衝突事故なども起きています。
事故防止のために、構内の移動だからといって気を抜かず、安全な搬送が求められます。

Madoka Sato

環境コンサルティング事業部で、法令担当として委託契約書の作成をはじめ、クライアントからの契約書や行政提出書類等に関するリーガルチェックや質問等、法令実務の相談窓口として対応している。 また、廃棄物管理監査サービスでは、監査員として全国の排出企業の事務所・工場に訪問。適正管理に必要な書類や管理システムの運用状況を実際に確認し、コンプライアンスの観点で評価・改善事項の提案などを行う。